2016年03月03日

工事中ですが診療しています。

 ようやく暖かくなってきました。あまり暖冬だったような気がしませんが、気温のデータによると例年より暖かかったそうです。人間の感覚はあてになりませんね。数日寒い日があれば、暖かかった日のことなど忘れてしまうのかもしれません。

 眼鏡を新しくした時はよく見えますが、次第に慣れていきます。よく見えると欲が出るようで、次に新しくする時にまた強い眼鏡を希望されることがあります。十分遠くまで見えているのに、さらに強くしてしまうと過矯正といって強すぎの眼鏡になってしまいます。今まで見えなかったところが見えるようになると感覚的に嬉しいんでしょうね。

 そういう過矯正の眼鏡は、遠くが見える分だけ近くは見にくい設計です。風景はいいですが、屋内に入ると何処にもピントが合っていません。若い人なら頑張ればピントを合わせられるでしょう。しかしパソコンや読書など近くを見ていたら、気持ち悪くなったり頭痛を起こすかもしれません。

 説得して正しい度数に(弱く)すると、大抵は不平不満がでます。それまで見えていた遠くのちっこい看板が見えなくなるからです。本当は、そこは見えなくてもいいところです。目がいい人でも見えてません。でも一度遠くまで見える感覚に慣れてしまうと、それが許容できなくなります。クレームになることもあります。

 納得していただければ、次第に近くを見た時の疲れにくさに気がつくでしょう。見える見えないと違って、疲れる疲れないというのは数字になりません。自覚しにくいんです。本当に人間の感覚はあてにならないと思います。

 現在、クリニックの入ってるビルは外壁の改装工事中です。外側に足場が組まれていて、なにやらドリルや金槌を使う音が聞こえてきます。ずっと続くわけではありませんが、たまに診察中や検査中に邪魔になることもあります。どうしようもありません。7月末までの予定だそうです。

 暖かい日差しを浴びて南を向いて海を眺めていたら、すっかり日焼けしてしまいました。サングラスのせいで酷い逆パンダ状態です。皮まで剥けてきました。春スキーでもそうですが、すでに紫外線は強くなってきています。すっかり油断しました。皆様もこの時期は花粉だけでなく、紫外線にも気をつけてお出かけください。

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2016年02月19日

虫取りは得意ですか

 春一番が吹いて、そのあと寒気が入ってと目まぐるしく陽気が変わる今日この頃です。毎年のことなんですが、春を待ち遠しく思う気持ちに振り回されてしまいます。

 この頃になると、受験が終わった学生さんが視力の相談に来院します。最近、その中で色覚検査を希望されることが増えた気がします。どこかで啓蒙活動でもしているのでしょうか。以前も取り上げたと思いますが、学校での色覚検査は10年前に廃止になっています。ちょうどその頃に入学した子供たちだと思います。

 誤解を恐れずに言うと、実は眼科医であっても色覚に関しては詳しくはありません。もちろん診断や分類などは理解しています。遺伝についても教科書に書いてあります。しかしその起源や意味まで踏み込んだ詳細については知らないのです。遺伝が原因で、治る「病気」ではないので興味が持たれにくいためでしょう。薬や治療方法が無いものは研究されにくいです。

 哺乳類の進化の過程で、夜行性になった際に一度色覚を失っていること。そして再び獲得した時に、熟した果実を見分けるために緑と赤が分離独立する形になったこと。そのために緑と赤の色覚の間で問題が起きやすいこと。そこまでは成書などで知っていました。しかしそれ以上のことは考えもしなかったというのが本音です。

 暇な時に(というか毎日のように)覗いているサイトの一つに、ナショナルジオグラフィックがあります。自然や動物オタクで知らない人はいない雑誌のオンラインサイトです。最近ここで東京大学の河村正二先生という方が取り上げられていました。

色覚はなぜ、どのように進化してきたのか
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/16/012700001/012700001/

河村正二研究室
http://www.jinrui.ib.k.u-tokyo.ac.jp/kawamura-home.html

 これがとても面白かった。私は歴史にも文化にも疎いですが、人類進化と書いてあるだけで読まずにはいられない進化オタクです。それだけで興味をそそられました。最初の方は目の解剖などの一般的なことについてなのでそれほどではありませんが、他の動物との比較、すなわち進化の話になると途端に面白くなります。

 色覚が発達した意味なんて、あった方が便利だからだと漠然と考えていました。しかし浅瀬の海など光線量が増減する環境だと有利だからだ、など考察が素晴らしい。

「ウナギとかサケみたいに、海と川を行ったり来たりするものもいますよね。彼らは、海にいるときはより短波長のセット、川に来たらより長波長のセットに切り替えたりするんですよ。網膜上に発現してくる視細胞が違ってくる、と」

 正直なところ、魚は色覚なんて大したことないだろうと思っていました。ルアーフィッシングを趣味にしていますが、光ってさえいればどんな色の鉛の塊にでも魚は食いついてくるからです。そんな魚たちが我々よりも多様な視物質を持っていて自在に操っていようとは。なめてました。こりゃ釣れないわけだ。

 話は6回にわたるのですが、眼科医にとって面白くなってくるのは霊長類、狭鼻類、そして人類に話が及ぶあたりからです。他の多くのサルは色覚の個体差が大きくないそうです。その方が生存に有利だからというのは想像に難くない。しかし我々人類だけはこのバリエーションが例外的に多いそうです。つまり「正常」といわれる色覚でない人たちが多い。

 その詳細については遺伝的な説明で、消化しきってない私が説明するよりサイトを読んでいただきたい。サルの研究の中で、正常とされる三色型よりも、そうでない個体の方が動くものに対して敏感であること。またカモフラージュなどを見抜きやすいことが観察されているそうです。

 章の最後の方にあった河村先生の考察が鋭く、とても感銘を受けたので転載したい。

「ひとつ考えられるのが、森林の外での狩猟です。3色型色覚はそもそも、霊長類の森林適応だとされているわけですから。ヒトは約200万年前、ホモ属になったあたりから森林を出てサバンナを主な生活の場にして、石器をつくって狩りをして生き延びてきた種であって、それはゴリラやチンパンジーとはまったく違う生態系であるわけですね。そうすると、狩猟において獲物はカムフラージュがかかっているし、狩猟をすれば自分も肉食獣に狩られるかもしれない。肉食獣はたいていカムフラージュがかかっているから、集団の中に2色型や明確な変異3色型の人がいることが、それぞれの生存に有利につながる可能性も考えられる。単に緩んだだけではなく、多様性のなかにメリットがあるんじゃないかという話です」

 私が「色覚異常」と告げた患者さんたちを前にして、なんにも言葉を継ぐことができませんでした。そんな居心地が悪い思いが一気に払拭したような気がします。我々が見ている色の世界は思っていたよりずっと多様で、それには意味があったんだと。

 河村先生は一般向けの本は出されていないようでした。ナショジオとインタビュワーの川端先生にお願いです。ぜひ本にしてください。

 私はいわゆる正常色覚ですが、自分で色覚検査をすると結構できません。もしかしたらギリギリなのかもしれません。服のセンスは悪いと言われていますし、黒と紺の靴下を履いて登校してしまうことなどしょっちゅうでした。

 こんな私ですが、子どもの頃に誰にも負けたことのない特技があります。「虫取り」です。生物独特の造形や、その陰影、左右対称性を見抜いて隠れている生物を見つけるのは得意でした。もう網を持って走り回ることはありませんが、夏休みを懐かしく思い出します。
 
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posted by kawagucci at 16:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月18日

また雪です。管理人さんが除雪してくれましたが、滑るので気をつけてください。明日は凍結しているかもしれません。まだ雨風も強いようです。0486E865-A321-4372-BB56-6353162138DE.jpg8CFFBDF5-9D37-4301-84E3-32BF5A23B8AA.jpg
posted by kawagucci at 09:41| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月12日

早くも1年

 遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
 
 やっと和暦と西暦を覚えたのに、また覚えなおしです。よく買い間違うので、診断書などで余計な修正印が増えて泣きたくなります。個人的に1年前を思い出すと感慨深いものがあります。去年は入院してました。あっという間で、もうすっかり忘れていました。おかげさまで無事に過ごしております。

 年が改まっても、去年の災厄を引っ張っているのが「はやり目」です。8月下旬から驚異的なペースで報告されているので、まだまだ続きそうです。この時期にこれだけの流行を見るのは稀だと思います。感染症の専門家に伺ったことがあるのですが、彼らでもアレルギーや他の感染症との鑑別は難しいとのことです。片目だけ目ヤニが多い場合や、周囲に怪しい方がいた場合、自分が家族などにうつさないように気をつけて下さい。

 正直なところ、私も既往症と所見からアレルギーと確信したのに、数日経ったら明らかにはやり目という恥ずかしい誤診も少なからず経験しております。このまま花粉症の季節に突入すると、ちょっと大変なことになるかもしれません。

 年末に内装工事などがありました。ブラインドカーテンの汚れが目立ってきたので、思い切ってロールスクリーンにしてみました。陽当たりが良い待合が、さらに明るくなったような気がします。また、入口の表示を少し変更しました。これまで土曜日を13:30まで開けていましたが、他の曜日同様、12:30までとしました。

 開院当初は、以前の勤務地などの患者さんのために土曜日の午後もやっていました。遠方の方も多かったので、当時は意味もあったのですが、ほとんどの方が転院されていきました。そこで一昨年夏に中止し、暫定的に少し長く開けていました。

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 今年は年末まで暖かい日が多かったので、12月には駒沢公園の梅が咲き始めてしまいました。現在では白梅まで咲き出す始末です。蝋梅より早いです。こんな年は雪が多かったりすることが多いですが、果たしてどうでしょう。

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posted by kawagucci at 15:27| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年10月27日

天守閣はるか

 名古屋の学会に行ってきました。休診でご迷惑おかけしました。むこうは暑くて汗が出るほどでしたが、帰ってきたら木枯らしが吹いていました。気温の変化に体がついていけません。

 学会や勉強会では、奥ゆかしく後方に座って目立たないようにしています。しかし今回は前の方で頑張って聞いてみました。単に見えなかったからです。

 私はコンタクトレンズユーザーですが、御多分に洩れず45歳を過ぎたあたりから老眼を自覚しました。コンタクトで遠くが見えるようにすると、目がいい人と同じように近くが見えなくなったのです。普通は老眼鏡を使うしか選択の余地はありません。

 しかしコンタクトユーザーにはもう一つ選択肢があります。コンタクトの度数を落としてしまうのです。そうすると今まで見えていた遠くの景色は見難くなります。ところが手元は再び見やすくなるのです。詳しい話は診察室でしますので、スマホや本で困っている妙齢のコンタクトユーザーはご相談ください。

 ともかく度数を落としてコンタクトを使っていたので、大きな学会場でスライドが全く見えませんでした。普段の生活ではそれほど困ることはありませんので忘れていました。確かに落とした直後は、夜間に自転車に乗っていて少し怖いと思いました。でもスピードを落とせば問題ありません。単純に視力だけの問題ではありませんが、0.8は見えています。

 釣りをしていても遠くの景色ははっきりしません。ですが手元で針に餌を付けられます。さすがに運転するときには以前と同じ(強い)度数を使います。近くを見る時は市販の老眼鏡をコンタクトの上から使います。市販のものは作りがチャチですが、ちょっと使う分には便利です。安いですしね。もちろん長時間使用するときは、目に合わせて誂えたものの方がいいです。

 ともかく学会場の時には一番前で居眠りもせずに勉強してきました。成果のほどは分かりませんが、役に立つ日が来ると信じております。

 金のシャチホコは輝いていましたが、そんなわけでよく見えませんでした。

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 9月ごろから季節外れのアデノウィルス感染症が散見されます。時期的にアレルギーと鑑別が難しいです(失敗しました)。気をつけて下さい。
posted by kawagucci at 15:32| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月25日

8/27木曜日 断水により休診いたします。

8/27木曜日 断水により休診いたします。

 クリニックのビルで水道工事があり、1日断水します。消毒も洗浄も出来ないため、やむなく休診いたします。告知が急だったので、ご連絡遅くなり誠に申し訳ございません。

 眼科は電気と水があれば診療できる、とは恩師の言葉です。逆を返せば水や電気がなければ仕事になりません...。どうも工事の影響かインターネットも繋がりにくくなり、ほとほと困っております。クリニックのレセプトコンピューター(診療報酬などの計算に使うPC)も紹介状作成や印刷に至るまでストップしてしまい、仕事になりません。工事が終われば復旧するはずですが、どこに問い合わせてもタライ回しで埒があきません。

 ここも夏休みが続いていて申し訳ございません。

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posted by kawagucci at 21:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月09日

夏を前に

 ちょっとサボっているうちに、今年も半分が過ぎようとしております。どういうわけかこの春は忙しく、何も書けませんでした。5月は暑かったですね。記憶にある限り、毎日のように夏日が続くなんて初めてのように思います。

 この暑さのせいか、外来ではちょっと異変がありました。どうみてもハウスダストのアレルギー性結膜炎のような方が多かった。屋内で過ごす夕方から翌朝に症状がある、鼻の症状があるなど、特徴的でした。ハウスダストの主な原因はダニですが、温度が25度以上、湿度60%以上の条件で繁殖します。そのため、例年なら梅雨頃がピークです。少し早いですね。

 ハウスダストはアトピーなどにも関わる抗原です。梅雨頃と秋雨の頃にアレルギー症状が出る場合は、寝具の洗濯や掃除に気を付けた方がいいでしょう。

 やっかいなことに、他の結膜炎も同時に増えてしまい、鑑別に苦労しました。特に流行性角結膜炎、通称はやり目です。4月頃に東京の他の地域で流行がみられたとの報告がありました。こちらでは聞いていませんでしたが、どうも5月頃からチラホラ出ているようです。近隣の眼科からも情報を頂きました。

 充血や目ヤニといった症状は共通するので、ぱっと見で判断は難しいです。ただはやり目の場合、片目だけで発症することが普通です。数日から1週間の潜伏期があるので、片目(多くは利き手)から反対目に時間をおいてうつります。あとからなった方は軽いです。アレルギーでも左右差はありますが、ここまでハッキリしないことが多いです。

 もう間もなくプール開きです。水回りで目ヤニを介して広がるので、感染拡大が心配です。感染したら登校登園できません。外来の子供用テーブルのオモチャと絵本を一時的に引き上げました。院内感染予防のためです。ご了承ください。

 明後日から当院でもOCTを導入します。Optical coherence tomography (OCT) といって、光干渉断層法を用いた眼底の検査装置です。こんな風に書いてもさっぱりですね。実は私も完全に原理を理解していません。簡単に言うと、眼底、特に網膜などの精密な断層画像を得る装置です。目のCTと説明してます。放射線は使ってないので全然違うものですが、分かりやすくするためです。もちろん被曝などはありません。

 網膜は10層の極めて薄い膜ですが、これが地層をみるように見事に映し出されます。実は大学病院時代に触っていたのですが、当時と比べて段違いの解像度です。網膜を平面的に観察するのと比べると、はるかに情報量が多いです。どこがどの程度、腫れているのか。どこから出血しているのか。これまで腫れ方などで類推していた病態が、ありありと描写されるので驚くを通り越して呆れました。

 また網膜の厚さを計測することができます。これは主に緑内障の経過観察では強力な武器になるでしょう。従来、視野検査にて経過を観察してきました。これからも基本は視野の欠け方や程度は大事な診断材料です。しかし、視野はどうしても見えるか見えないか、です。しばしば被験者の体調やちょっとした他の目の具合に左右されます。時間もかかるので、疲れたり眠くなったりします。高齢者、子供、そしてかなり進行した方などは難しいこともあります。

 緑内障になると、神経が萎縮して、そのぶん網膜の一部が痩せてきます。その厚さを観察すれば、どの部位がどのくらいダメージがあるかよく分かります。また、半年後、1年後と比べれば、厚さ何ミクロンと数字で把握できるので経過の良し悪しは明らかです。主観の入る余地はありません。

 当院のような小さなクリニックで導入するのは悩ましいところでしたが、思い切って導入しました。より説得力のある診療ができると期待しています。

 これから梅雨本番ですね。また今年も暑くなるのでしょうか。

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posted by kawagucci at 15:11| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月10日

7年前の君は

 ようやく春になったと思ったら、急に寒い日が戻ってしまいました。それでも頭上の桜を仰ぎ見ると、ただただ嬉しい。開業して7年目の桜です。

 開業する前に、先に開業していた先輩のクリニックに相談に行きました。色々な不安がありました。場所のこと、スタッフのこと、お金のこと、そして自分の技量のこと。先輩も一時は資金繰りに苦労したことがあったそうです。そんな様子は全くなかったので驚きました。

「そんな時にえいっとクルマ買っちゃったんだ。そうしたらそのあたりから経営が軌道に乗った。」

 なんと剛気な。気の小さい私はその時はそう思いました。その時、先輩のクリニックは7年目でした。気がつけば私のクリニックもその時の先輩と同じ7年目です。当時、先輩に脅かされたトラブルの数々を、それこそ舐めるように経験し、これまで思えばなかなかの冒険でした。

 きっと先輩は励ましてくれたんだと思います。今では二つのクリニックを経営して大成功しているようです。私にはとても無理です。これまで通り、地味にこつこつやるつもりです。

 この時期は学生にとっては節目の季節ですね。7年やっていると、小学生だった患者さんが大学生になってたりするので感慨深いです。思い出すのは幼い顔、ニキビ面、ちょっと反抗して伸ばした前髪、ちょっと照れくさそうに進学先を教えてくれた顔。医学部に進学した子もいました。みんな幸多かれと願います。

 このタイミングでコンタクトレンズを希望される方が多いです。初めてコンタクトに挑戦するにはいいタミミングでしょう。なんとかデビューの応援をしている感じです。

 私たちはいわゆるコンタクト眼科ではありません。コンタクトの処方箋も出しておりません。便宜的に数種類、コンタクトを扱っていますが、種類も値段も充実しているとは言えません。

 コンタクトを処方するにはテストレンズというお試しのレンズが必要です。一つのレンズでも何種類もの度数の違い、カーブの具合の違いがあり、その中から一番あったものを選びます。つまりたくさんのテストレンズを常備しておかなければならないのです。残念ながら当院には大きな棚も倉庫もありません。よって、どうしても種類を限るしかないのです。

 最近では乱視用、遠近両用など多種多様なレンズがあって、ますます細分化しています。それら全てに対応するのは、やはりスペースの問題から断念せざるを得ません。幸い沿線にはコンタクト量販店も多いので、そちらを案内することになります。

 コンタクトにはトラブルがつきものです。こちらに関しては十分対応可能です。装用方法に問題がある場合がほとんどですが、中にはドライアイやアレルギーなど病気が背景にある場合も少なくありません。治療が必要なだけでなく、そのような場合、使えるレンズが限られることもあります。

 使いたいレンズが、または最新のレンズが自分にとって最良のレンズでは無い場合もあります。向き不向きなどアドバイスすることも多いです。問題無い方は他で購入して頂いて全然構いません。問題がある方のご相談に乗りたいと考えています。

 7年の間、色々ありました。震災もあったし、病気もしました。街も新しい店ができ、いつの間にか古い店が更地になります。並木の桜は以前のまま、今年も旺盛に咲きました。今年はどのような1年になるでしょうか。

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posted by kawagucci at 15:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月19日

三寒四温

 3月になった途端、雨や風の日が多くなりました。本州の南岸を低気圧が通過するようになったためですね。寒さと乾燥ばかりの冬が終わるサインです。低気圧がもうちょっと北よりを通れば春一番かもしれません。もう少しですね。

 以前は天気にあまり頓着しませんでした。勤務医時代は病院と家の往復で、空を見上げる事もありません。いつのまにか夏が来て、いつの間にか冬になる、そんな暮らしでした。クルマ通勤でしたので、暑さ寒さに鈍感でしたし、真っ暗な車窓からの風景は一年中変わりません。気にする余裕もなかったというのが正直なところです。

 今は自転車通勤なので、ちゃんと天気予報を見ていないと帰りにズブ濡れになることも珍しくありません。季節が変わるごとに服装も、沿道の風景も、空も風も変わります。桜が咲き、帰り道が夕焼けになり、朝から陽に焼かれ、落ち葉を踏み、木枯らしに逆らって走ってます。

 カヤックや釣りで海に出ますが、遮るもののない海は陸と比べて風が強く急変しやすいです。出る前日は天気図とにらめっこです。しょっちゅうそんな事をしていると、門前の小僧のように素人なりに読めるようになります。まあ外れる事も多いのですが、良い方に転ぶならそれでもいいです。逆の場合、最悪生きて帰れません。冬山の遭難や海難事故のニュースを耳にする度に、怖いなと思います。

 花粉情報も天気予報で提供されますね。厳密には花粉の飛散予測などは気象庁の予報業務ではなく、環境省の仕事のようです。スギやヒノキの開花、花粉飛散メカニズムや、気象との関係も研究されているようです。天気や風向きによって飛散量は変わりますし、積算日照時間で飛散開始日を予測するので気象とは密接に関連しています。

 毎日見ていると、これまたどのくらい飛散するのか分かるようになります。毎年、花粉が飛び始めて最初にピークを迎えるタイミングがあります。その時ばかりは普段は空いている当院も混雑します。Xデイと呼んでいるんですが、来る人、来る人すべて花粉症という酷い日です。雨後の好天、南の強風、うーんこれはヤバいぞと思ってると翌日はXデイ。分かったからどうという事はないのですが、心構えはできます。

 最近打ち上げに成功した日本の気象衛星「ひまわり」は高精度のカメラを搭載しているんだそうです。カラー画像を観測する事が出来るようになり、これまで白黒で見分けられなかった雲と黄砂を区別できるようになるそうです。これを聞いた時に花粉は見分けられるんだろうかと考えました。そのうち衛星画像で花粉飛散情報が見られるようになるかもしれません。あまり見たくないですが。

 少なくとも新しい「ひまわり」でより精細な観測が出来るようになるそうです。それは主に台風や集中豪雨などの災害予測に非常に有効だそうです。東京でも異常気象を実感できる昨今です。精度の高い予報に期待したいですね。今のところ、「明日は雨だから外来はヒマだな」とか「天気がいいから釣りに行けるな」くらいしか役に立たない私の予測も少しは精度が上がりそうです。

 天気予報は当たって晴天でしたが、紫外線が強くなっている事を忘れて思い切り日焼けしてしまいました。大荒れの後の海岸で、おそらくは近くの川から流されてきた亀を見つけました。冬眠から醒めたばかりだったのでしょうか、とんだ災難だったでしょう。助けたら竜宮城に連れてってくれるでしょうか。

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posted by kawagucci at 17:27| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月13日

春まだ遠く

 早いものでもう2月です。今年は年末年始に娑婆に居なかったせいか、いつまでも年が改まった感覚がないまま過ぎていきます。書類の日付を記入する時にいちいち確認している始末です。

 入院、手術に関しては、多くの方にご心配おかけしたと改めて感じます。外来で声をかけて下さった方々が多くて、有難いやら恥ずかしいやら。もうパッと見では傷も患部も分からないと思います。残ってる症状としては、耳の感覚が無い事と、引き攣れる事だけです。首を大きく動かした時に耳が引っ張られたように錯覚します。夜一人で居る時に暗闇を振り返るとビックリします。

 前傾姿勢がちょっと辛いので自転車通勤は自重しておりましたが、昼休みに駒沢公園あたりまでは出かけられるようになってきました。ここは梅が咲くのが早いんですが、今年はちょっと遅いように感じます。

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 例年、ここの梅が咲く頃にスギ花粉が飛散開始するようです。わずかですが観測され始めましたね。昨年は一昨年の大量飛散の影響か、とても少ない年でした。今年は例年並みということなので、昨年よりは辛いシーズンかもしれません。

 スギの花は勘弁ですが、早く桜の花が見たいですね。スギのように風の力で花粉を雌花まで飛ばす風媒花といいます。花粉が軽く小さいのでアレルゲンになります。一方、虫の力で花粉を運ぶ虫媒花は、花粉が重く大きいのでアレルゲンにはなりにくい。しかも奇麗でいい香りがします。花の季節はもうすぐですね。
posted by kawagucci at 15:03| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする