2020年03月27日

3/28土曜日の休診について

今年も呑川緑道の桜が咲きました。いつもならお花見を楽しむ人たちで賑わっていた事でしょう。ご存知のように今年はそれが叶いません。
新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、様々な活動の自粛が続いています。

今週はついに1日当たりの新規患者数が40人を超えて、しかもそのうち10人以上が感染経路不明という事態になりました。感染が疑われる人を丁寧に見つけていくというこれまでの作戦が破綻しつつあるようです。更なる拡大による医療体制の崩壊を防ぐには、人々の接触や移動を制限しなければなりません。それもいますぐに。

眼科の診療は不要不急のものなのか、改めて突きつけられた感じです。眼科にも救急疾患はありますが、そもそも一般の診療所の手に負えるものでは無いかもしれません。最初に見つけて高度な医療機関につなげる役割はあると考えています。その過程で生じる不安や不満を丁寧に解消する事もそうでしょう。平時であればその責を果たすべきだと思います。しかし今は緊急事態に近い状態と言えそうです。

一番心配なのは我々が感染を拡げる手助けをしてしまう事です。院内の環境やスタッフの移動が原因でウイルスが拡まってしまうことは絶対に避けねばなりません。

通常、一般の眼科外来には飛沫感染や空気感染を考慮していません。それに対し、結膜炎の院内感染には神経質ですから接触感染対策はしっかりしています。院内の備品は基本的に消毒できるものです。また、どこを消毒すべきかよく分かっています。結膜炎の患者さんと他の患者さんが接触しないように座る席なども分けています。

しかし今回の新型コロナウイルスは飛沫感染です。咳やクシャミ、会話で飛んだ飛沫などが感染源になります。これに対して我々眼科医は対策を取っていなかったと言えるでしょう。武漢で亡くなった眼科医もおそらくはこの辺の防護をしていなかったと考えられます。

発熱や咳などの症状がある方を、院内で分けて診療することはできません。入口も待合も診察室も一つだけで、特別な空調設備もありません。マスクの在庫も僅かで、それ以外の防護用品はそもそも備えていません。また今となっては入手も困難です。防護メガネだけは購入できました。

幸か不幸か、2月以降は花粉症シーズンにもかかわらず外来は空いていて、待合が混み合うことはありませんでした。例年通りであれば患者さん同士の間隔を1mも空けるのは難しかったでしょう。

東京都知事の会見で、週末の不要不急な外出を控えるよう都民に要請されております。さらに次の週末も続く見通しです。「重大な岐路」であるなら、とりあえず今週末は休診にしようと思います。これから先のことは正直なところ全く予想がつきません。ロンドンやパリのように都市が封鎖されるのか、杞憂に終わるのか。今はできることをして祈るばかりです。

IMG_2144.jpg
posted by kawagucci at 15:00| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする