2018年12月13日

Queen

早いものでもう師走となりました。年末だから特別忙しいわけでもありませんが、何かと気忙しいですね。
まあ年賀状もお歳暮もネットでポチっと出来るので楽になりました。以前は息苦しいほど混雑したデパートの催事場で行列にウンザリしたり、書いても描いても終わらない年賀状に休み時間を取られたりしましたから。

正月になると休みの来館者を目当てに大作映画が封切られます。ろくな娯楽もなかった頃は、いそいそと出かけたものの、最近は1800円も払って繁華街に出向くのが億劫になっておりました。こちらもネットの配信を待ってれば、いずれ観る事ができますからね。

しかしこのタイトルばかりは映画館で観る価値があると思います。

ドンドンぱ!ドンドンぱ!

そうです。「ボヘミアン・ラプソディー」です。もうご存知の方も多いと思いますが、あの英国のバンドQueenのボーカル、フレディー・マーキュリーの自伝的映画です。彼の活躍したのは70年代から80年代前半ですので、私の思春期の少し前に当たります。「レディオ・ガガ」が1984年なので、リアルタイムで聞いた最初で最後の曲かもしれません。

正直なところ当時は米国とくに西海岸のハードロック全盛時代だったので、Queenは少し時代遅れの感が否めませんでした。個人的には何だか恥ずかしいカッコをしたイロモノ(失礼)バンドという印象でした。

むしろ彼らの曲の良さを知ったのは後になってからでした。映画「ウェインズワールド」でボヘミアン・ラプソディー、同じく「ロックユー」これはコーラのCMもあったかな。また大学病院時代の先輩が好きで、よく手術中にかけていたからかもしれません。

1991年にフレディーが亡くなるまで、彼がエイズであったこともゲイであったことも知りませんでした。映画を観るまでインド系ゾロアスター教徒だったことも知りませんでした。要は彼がマイノリティーであることも、差別されてきたことも、その苦悩も何も知らなかった。

映画の中のエイズの描写はまさに20年前のそれで、当時は死の病でした。偏見や誤解も酷いものでした。現在はほぼ寿命を全うできるようになったことを考えると、隔世の感があります。

とはいえ今でも大変な病気であることに変わりはありません。ご存知のようにエイズはHIV感染による免疫力低下に伴って、様々な感染症を発症します。これは眼科領域でもみられます。

体調に異常を感じていないHIV陽性の方が、目の感染症で初めてその事実を知ることも珍しくありません。最近、私が経験した方々は皆そのような経過でした。多くは梅毒やサイトメガロ感染に伴う虹彩炎や網膜炎です。健康な若い方で、比較的重症な眼内炎症をみた場合は注意しなければなりません。疑ったからといって、デリケートな問題なので最初から正攻法というわけにはいきません。正面切ってHIV感染の可能性はありますか?とはとても聞けません。

目の症状は何か他の病気の合併症かもしれないので、大きな病院で精査しましょうとお話しします(実際に膠原病などが原因なことも多いです)。もしHIV陽性でも、それを知らせる紹介状の返事がしばらくして送られてくるだけです。HIVの管理は専門にしているところで行われる事がほとんどなので、私のところに患者さんが再び受診することはありません。

今では死に至る病ではなくなったとはいえ、告知に伴うショックはいかほどのものでしょう。

映画館を出てから気がつきましたが、我々夫婦はともに50歳を過ぎてるので割引があったんだ!人生の晩秋を迎えつつありますが、使える割引は必ず使おうと思いました。街もすっかり冬支度です。

IMG_3950.jpg

IMG_3930.jpg

最後になりますが、今年の年末年始のお休みについて告知です。
12/27〜1/3までお休みです。
また、12/22は臨時休診です。

今年もお世話になりました。また来年も宜しくお願い致します。
それでは良いお年を。
posted by kawagucci at 17:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする