2018年01月12日

枝葉をカット

 いつの間にか年が改まって松の内さえ過ぎてしまいました。遅れましたが、新年おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 年末はプール熱に振り回されているうちに終わってしまった感じです。それほど酷い2017年でした。

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 このグラフのように春頃から例年通り増えてきて、夏以降は例年を上回るペースだった事がわかります。そして一旦秋頃に収束したかのように見えながら、年末にかけて増加しました。感覚的にもこの通りだと思います。

 過去20年くらいの流行状況を調べてみましたが、今年ほど多かった年は無いようです。年が明けて本当に減ってきているようで、一安心です。免疫ができたお子さんが増えて、来年以降は落ち着くんでしょうか。

 この時期は風邪や鼻の不調に伴って、細菌性の結膜炎はまだ多いです。しかしプール熱のように症状は重くないですし、野火のように広がることもありません。なかなか区別は難しいですが...。

 そんなこんなでやっと休みに入ったので、年末年始は荒れ放題になっていた実家の庭仕事をしました。10年近く伸び放題だった庭木を切り、始末するのは重労働です。しかし、この時期を逃すと葉が出てまたできなくなってしまいます。

 すっと上を向いて高枝切りを操作するのは首が痛くなって辛いものですね。翌日はずっと下を向いて反省していました。

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 画像はAmazonのですが、我が家の高枝切りもこんな形です。手元で操作すると先端のハサミが遥か頭上でチョキチョキと切ってくれる仕組み。これ、何かに似ているとずっと思っていました。

 実は硝子体手術で使うハサミ(硝子体剪刀)にそっくりなんです。もっとも大きさは長さが15cmほど、先端のハサミは数ミリですが。こんな道具を目の中に入れて操作するんです。

 適応は網膜や硝子体といった目の奥、眼底疾患です。特に活躍するのは増殖硝子体網膜症などの難かしい病気に対してです。以前はとても大変でした。

 糖尿病などで眼底出血を繰り返したり、網膜剥離の再発を繰り返したりすると、増殖膜というベタベタしたカサブタのようなものが目の中に張り出してきます。膜状だったり、ヒモ状だったり様々です。これの厄介なところは、縮んで引き吊れたり硬く固着してしまうところです。引っ張られた網膜は破けて新たな網膜剥離(牽引性網膜剥離)を起こして、ますます難しい状態になってしまいます。

 もちろんこの増殖膜を除去しなきゃいけないんですが、そこで活躍するのが硝子体剪刀です。バリバリにこびりついた膜を丁寧にチマチマと切り、そっと外していきます。もちろん網膜は切らないようにしないといけませんから、最新の注意が必要です。わずか直径2cmちょっとの眼球に挿入した刃先を数ミクロン単位で操作するのです。

 私が現場にいた10年以上前と比べ、今ではだいぶ成績も良いようです。一つには器具の進化です。当時の硝子体剪刀の直径は0.8mmくらい。今はその半分ほどです。格段に目に与えるダメージも少ないでしょう。あとは当時より症状の重い人が減ったということもあるかもしれません。ひとえに糖尿病の管理が良くなったり、最初の網膜剥離の手術がうまく行くようになったりなどでしょうか。

 もう私はあんな手術をすることは二度と無いと思います。でも高い所でいかに効率よく刃先を回して枝を切るか、つい一生懸命になってしまいました。

初詣に行ってきました。おみくじは末吉、ちょうど良いくらいです。
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posted by kawagucci at 14:54| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする