2015年04月10日

7年前の君は

 ようやく春になったと思ったら、急に寒い日が戻ってしまいました。それでも頭上の桜を仰ぎ見ると、ただただ嬉しい。開業して7年目の桜です。

 開業する前に、先に開業していた先輩のクリニックに相談に行きました。色々な不安がありました。場所のこと、スタッフのこと、お金のこと、そして自分の技量のこと。先輩も一時は資金繰りに苦労したことがあったそうです。そんな様子は全くなかったので驚きました。

「そんな時にえいっとクルマ買っちゃったんだ。そうしたらそのあたりから経営が軌道に乗った。」

 なんと剛気な。気の小さい私はその時はそう思いました。その時、先輩のクリニックは7年目でした。気がつけば私のクリニックもその時の先輩と同じ7年目です。当時、先輩に脅かされたトラブルの数々を、それこそ舐めるように経験し、これまで思えばなかなかの冒険でした。

 きっと先輩は励ましてくれたんだと思います。今では二つのクリニックを経営して大成功しているようです。私にはとても無理です。これまで通り、地味にこつこつやるつもりです。

 この時期は学生にとっては節目の季節ですね。7年やっていると、小学生だった患者さんが大学生になってたりするので感慨深いです。思い出すのは幼い顔、ニキビ面、ちょっと反抗して伸ばした前髪、ちょっと照れくさそうに進学先を教えてくれた顔。医学部に進学した子もいました。みんな幸多かれと願います。

 このタイミングでコンタクトレンズを希望される方が多いです。初めてコンタクトに挑戦するにはいいタミミングでしょう。なんとかデビューの応援をしている感じです。

 私たちはいわゆるコンタクト眼科ではありません。コンタクトの処方箋も出しておりません。便宜的に数種類、コンタクトを扱っていますが、種類も値段も充実しているとは言えません。

 コンタクトを処方するにはテストレンズというお試しのレンズが必要です。一つのレンズでも何種類もの度数の違い、カーブの具合の違いがあり、その中から一番あったものを選びます。つまりたくさんのテストレンズを常備しておかなければならないのです。残念ながら当院には大きな棚も倉庫もありません。よって、どうしても種類を限るしかないのです。

 最近では乱視用、遠近両用など多種多様なレンズがあって、ますます細分化しています。それら全てに対応するのは、やはりスペースの問題から断念せざるを得ません。幸い沿線にはコンタクト量販店も多いので、そちらを案内することになります。

 コンタクトにはトラブルがつきものです。こちらに関しては十分対応可能です。装用方法に問題がある場合がほとんどですが、中にはドライアイやアレルギーなど病気が背景にある場合も少なくありません。治療が必要なだけでなく、そのような場合、使えるレンズが限られることもあります。

 使いたいレンズが、または最新のレンズが自分にとって最良のレンズでは無い場合もあります。向き不向きなどアドバイスすることも多いです。問題無い方は他で購入して頂いて全然構いません。問題がある方のご相談に乗りたいと考えています。

 7年の間、色々ありました。震災もあったし、病気もしました。街も新しい店ができ、いつの間にか古い店が更地になります。並木の桜は以前のまま、今年も旺盛に咲きました。今年はどのような1年になるでしょうか。

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posted by kawagucci at 15:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする