今年は梅雨らしい日が続いて憂鬱です。早く夏の太陽が拝みたいです。
おまけに4度目の緊急事態宣言が発令されることも決まりました。今年になって半分くらいは緊急事態です。どっちが日常なのかもう分からないですね。
ゴールデンウィークからワクチン接種のお手伝いをさせて頂いて2ヶ月以上になります。初めの頃は1日の接種回数も少なくて、とても夏までには終わらないと思われていた高齢者接種ですが、良い方に期待が裏切られました。すでに全国で1日100万回を超えて今月中に終了が見えてきました。7/7現在で高齢者の一回眼接種は70%、二回目接種も40%を超えています。
目黒区は高齢者だけでなく、医療従事者、救急隊員、消防隊員などの接種もほぼ終了しています。そのスピードは全国の市町村で3番目だったそうです。確かに予約時の混乱や待ち時間など問題も多かったです。しかし各接種会場の現場では官民合わせて改善に取り組み、全国トップクラスの早さで接種を進めた結果だと思います。その後、件のワクチン流通量の問題で少しスピードは落ちています。それでも秋までに全ての希望する方の接種は終わるのではないかと思います。
ワクチン接種が進んだ医療者や高齢者では明かに感染者、重症者、死亡者は減少傾向にあります。もう少しだけワクチン開始が早ければ、またはオリンピックが遅ければよかったのにと思わないではありません。期待した以上にワクチンは効果的でした。
変異株の流行に伴い、感染が拡大するのではないか、重症者や死者が増えるのではないか、またワクチンが効かないのではないかと懸念されています。確かに感染力は定石通りとても強く、東京では1日千人以上の感染者に達しそうです。しかしワクチンの効果か今のところ高齢者の重症、死者はほとんどいないようです。効果は落ちても十分であると考えて良さそうです。むしろ、まだ未接種の中壮年が危険ではないかと考えられています。
緊急事態宣言が必要かどうかは難しい判断だった思います。高齢者の接種がほぼ終了していること、子供たちの重症化は稀であることを考えると、せめて子供たちのイベントだけでも開催できたらと願わずにいられません。
子供の頃、夏休みが待ち遠しくて指折り数えたものです。海に行って釣りをし川に行ってBBQし、真っ黒になるまで遊んだものです。その風景は壮年となった今でもありありと思い出せます。とても濃密で、自分だけでなく家族にとっても大事な思い出です。
いかに感染症のせいだとしても、それを二年も理不尽に奪われた子供たちが気の毒でなりません。医療従事者としては不適切かもしれませんが、今回の宣言発令は到底納得できません。画面の向こうで誰が活躍しようとも何時のオリンピックだったかロクに覚えていませんが、小学生の夏休みはそれぞれ鮮烈な思い出として刻まれています。果たして子供たちに問われて答えられるでしょうか。どうしてオリンピックはできるのに夏休みは無いのかを。彼らに必要なのは与えられた感動物語ではなくリアルな思い出です。
都知事はゼロが好きなようですが、この世界にゼロは少ないです。ワクチンを二回接種しても抗体がつかず、不幸にも感染して死亡する人はゼロではありません。新たにワクチンが全く効かない変異株が現れる可能性もゼロではありません。そしておそらくはこの世界から新型コロナウイルスがゼロになることもありません。
必要なのは頑なにゼロにこだわるのではなく、ゼロを目指して対策していくことではないでしょうか。対策をしつつイベントを催すこと、ワクチンを接種した人には規制を緩めることができるはずです。子供たち、若者を顧みないと未来は無いと思います。
ついつい柄でもなく書き殴ってしまいました。こんな生活が長くなってストレスが溜まっているんでしょうか。本題を忘れてました。7/24土曜日は都合により休診します。
posted by kawagucci at 17:24|
日記
|

|