2019年09月09日

台風15号

台風15号の影響で交通機関など運休しています。
本日午前中は休診します。今のところ午後から診療する予定です。

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2019年07月09日

今年も半分終わり

お久しぶりです。どのくらい久しぶりかというと、前回が去年です。平成時代です。
よく久しぶりに来院された方が、そんなに間が空いてないと仰るのが不思議だったんですが、今はよくわかります。

ちょうど年号が変わる直前に運転免許を更新しました。なので期限は平成36年という、ありえない年になっちゃいました。年号が改まってからでもよかったんですが、平成に愛着があって早めに更新しました。令和になってからという人が多いせいか空いてましたしね。

ちょうどその頃、高齢者による自動車事故の報道があり、免許返納を勧める議論がメディアで取り上げられるようになりました。
目黒区からもこのようなお知らせが。

運転免許の自主返納を考えてみませんか

外来で視力や視野に問題のある方には運転免許返納をお勧めすることがあります。眼科的に問題がなくても、認知機能などで総合的にみて危険な場合もあります。この辺の判断を我々だけでするのはどうなんでしょうね。

私もクルマがあるから大好きな釣りにも行けるわけで、その時が来たらとても寂しいと思います。

梅雨時になり、ハウスダストなどのアレルギー性結膜炎をよくみるようになりました。同時に今年も各所でアデノウィルスによる結膜炎が流行しつつあります。毎年のことなので詳細は省きますが、どうぞ気をつけてください。最近では百均で次亜塩素酸系の消毒薬が売られている時代ですが、あまり過信せず、流水で十分な時間、物理的に流すことを心がけてください。物理的に流すのが一番確実です。一番大事なのは目を触らないことです。

久しぶりなのに内容が希薄ですみません。11年も続けていると修行中というよりは書くことが修行みたいになってきます。病気のネタは出尽くして、季節ごとの注意もマンネリですね。

今後はネタを限定せず、もっと自由なテーマで書いてみようと思います。

7月13日土曜日は臨時休診となります。パートさんの確保の見通しが立たず、やむなく休診させていただきます。ご迷惑おかけしますがよろしくお願いいたします。

通常の診療でも夕方以降の人手が足りず、やむなく検査をお断りすることも増えています。検診や検査の予約も一杯一杯になってしまいました。繁忙期6月もなんとか過ぎて、これからは余裕が出てくると思います。
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posted by kawagucci at 16:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月13日

Queen

早いものでもう師走となりました。年末だから特別忙しいわけでもありませんが、何かと気忙しいですね。
まあ年賀状もお歳暮もネットでポチっと出来るので楽になりました。以前は息苦しいほど混雑したデパートの催事場で行列にウンザリしたり、書いても描いても終わらない年賀状に休み時間を取られたりしましたから。

正月になると休みの来館者を目当てに大作映画が封切られます。ろくな娯楽もなかった頃は、いそいそと出かけたものの、最近は1800円も払って繁華街に出向くのが億劫になっておりました。こちらもネットの配信を待ってれば、いずれ観る事ができますからね。

しかしこのタイトルばかりは映画館で観る価値があると思います。

ドンドンぱ!ドンドンぱ!

そうです。「ボヘミアン・ラプソディー」です。もうご存知の方も多いと思いますが、あの英国のバンドQueenのボーカル、フレディー・マーキュリーの自伝的映画です。彼の活躍したのは70年代から80年代前半ですので、私の思春期の少し前に当たります。「レディオ・ガガ」が1984年なので、リアルタイムで聞いた最初で最後の曲かもしれません。

正直なところ当時は米国とくに西海岸のハードロック全盛時代だったので、Queenは少し時代遅れの感が否めませんでした。個人的には何だか恥ずかしいカッコをしたイロモノ(失礼)バンドという印象でした。

むしろ彼らの曲の良さを知ったのは後になってからでした。映画「ウェインズワールド」でボヘミアン・ラプソディー、同じく「ロックユー」これはコーラのCMもあったかな。また大学病院時代の先輩が好きで、よく手術中にかけていたからかもしれません。

1991年にフレディーが亡くなるまで、彼がエイズであったこともゲイであったことも知りませんでした。映画を観るまでインド系ゾロアスター教徒だったことも知りませんでした。要は彼がマイノリティーであることも、差別されてきたことも、その苦悩も何も知らなかった。

映画の中のエイズの描写はまさに20年前のそれで、当時は死の病でした。偏見や誤解も酷いものでした。現在はほぼ寿命を全うできるようになったことを考えると、隔世の感があります。

とはいえ今でも大変な病気であることに変わりはありません。ご存知のようにエイズはHIV感染による免疫力低下に伴って、様々な感染症を発症します。これは眼科領域でもみられます。

体調に異常を感じていないHIV陽性の方が、目の感染症で初めてその事実を知ることも珍しくありません。最近、私が経験した方々は皆そのような経過でした。多くは梅毒やサイトメガロ感染に伴う虹彩炎や網膜炎です。健康な若い方で、比較的重症な眼内炎症をみた場合は注意しなければなりません。疑ったからといって、デリケートな問題なので最初から正攻法というわけにはいきません。正面切ってHIV感染の可能性はありますか?とはとても聞けません。

目の症状は何か他の病気の合併症かもしれないので、大きな病院で精査しましょうとお話しします(実際に膠原病などが原因なことも多いです)。もしHIV陽性でも、それを知らせる紹介状の返事がしばらくして送られてくるだけです。HIVの管理は専門にしているところで行われる事がほとんどなので、私のところに患者さんが再び受診することはありません。

今では死に至る病ではなくなったとはいえ、告知に伴うショックはいかほどのものでしょう。

映画館を出てから気がつきましたが、我々夫婦はともに50歳を過ぎてるので割引があったんだ!人生の晩秋を迎えつつありますが、使える割引は必ず使おうと思いました。街もすっかり冬支度です。

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最後になりますが、今年の年末年始のお休みについて告知です。
12/27〜1/3までお休みです。
また、12/22は臨時休診です。

今年もお世話になりました。また来年も宜しくお願い致します。
それでは良いお年を。
posted by kawagucci at 17:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年10月02日

機中では

長期休暇を頂き、ご迷惑おかけしました。
台風24号のため、帰ってこれないかとヒヤヒヤしました。なんとか無事帰国することができ、本日から診療再開しました。

これだけ長く休みを頂いたのは首の手術のとき以来です。おかげさまで本当にリラックスできました。また頑張って診療いたします。

もともと旅行が好きで、以前は予算と時間の許す限り様々な国に行っていました。最近では中々そんな時間を作ることも難しく、近場ばかりです。年のせいか、エコノミーの狭い座席に長時間ずっと座っているのも苦痛になってきました。

今回は何度かの乗り継ぎに中、最長で10時間近く乗っていたました。とにかく退屈で往復で10本もの映画を観てしまいました。以前は本を読んでいるか寝てるかしか無かったので、いい時代です。しかし猛烈に目が乾いて、とても観ていられませんですね。

飛行機内の湿度は20%以下にまでなることもあるそうです。これは真冬の乾燥期と同じです。こんな環境で瞬きもせずモニターを凝視すればドライアイは必発でしょう。寝ている間でも乾きますので、コンタクト装用者は気をつけてください。たまにハワイから電話がかかってきます。うっかりコンタクト装用したまま寝てしまい、現地で起きた時には乾燥して角膜を傷つけてしまう、なんて事例がたまにあります。そうなるとせっかくの休暇も台無しです...。

もうこんなに長く休むことは当面ありませんのでご容赦ください。

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posted by kawagucci at 12:23| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月21日

夏休み

 猛暑も台風とともに落ち着いて、一時的かもしれませんが過ごしやすい日が続いています。これまで命の危険を感じるような気温が続いていたので、少しホッとしています。いつの間にかお盆も明けて、夏も峠を越しました。暑い暑いと言いながら、夕方には少し寂しさを感じます。

 毎年のことなんですが、今年もアデノウィルスが猛威をふるっています。去年は比較的症状の軽い咽頭結膜熱(プール熱)がここ数年で最大の流行を記録しましたが、今年はそれほどでもありません。代わって流行性角結膜炎(はやり目)が多い傾向です。今の勢いで行くと、これも数年で一度の大流行になるかもしれません。

 何度も取り上げたので詳しくは書きませんが、とにかく結膜炎としてはラスボス級に症状が強く、伝染力も強いので気をつけてください。この時期に子供にうつしてしまうと、新学期が始まってしまうので大変なことになります。法定伝染病なので治るまで登校できませんし、教室に持ち込むと野火のように拡がって収拾がつかなくなります。

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 近年流行しているのは重症化しやすいタイプと言われています。この重症化しやすいアデノウィルス(D種の50番代)を新型と区別する先生もいます。罹っている最中も酷いですが、なによりも後遺症が残りやすい印象です。角膜の混濁が長く残るので、眩しくて見にくい感じが数ヶ月、場合によっては数年残ってしまいます。

 罹ったことのない方、お子さんは免疫がないので特に注意してください。子供は何でも触るし、子供同士の接触を避けることは難しいでしょう。流行を知ったら、近寄らないのが次善策です。お子さんから兄弟、両親に拡がってしまう事も多いです。旅行や帰省を契機に、一族郎党罹患してしまうのでは洒落になりません。

 最後にお知らせです。来月9月22日から10月1日までお休みとさせていただきます。
 
 ちょっと長いです。ご迷惑おかけして本当に申し訳ございません。開業して10年、おかげさまで何とか続けてくることができました。思えばあっという間でしたが、時間の経過は残酷です。クリニックも古くなり、私もすっかり白髪が増えました。多分、中身の脳みそもだいぶ劣化してると思います。

 ここらで少しリフレッシュしてまた頑張りたいと思います。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

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posted by kawagucci at 12:08| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月26日

煙のない世界

 いつの間にか入梅して夏至を迎え、すでに真夏のような暑さです。言い訳がましいですが、眼科の一番忙しい時期でご無沙汰しておりました。やっと視力検査で引っかかった子供たちの受診も落ち着いてきました。これから少子高齢化すると、これも昔話になるんでしょうか。地域によっては校医をしていた学校が統廃合で無くなったなどという寂しい話もあるようです。

 幸いマンモス校で知られる学校を担当させていただいているので、しばらくは大丈夫そうです。しかし10年、20年後はどんな世界になっているんでしょうね。人口減少社会で国が持つのか、真剣に議論しなければならないでしょうね(だいぶ空転してるみたいですが大丈夫なんでしょうか)。足元では人手の確保、国民健康保険が維持できるのか心配です。

 東京オリンピックに向けて、今は目を逸らしているだけのように感じます。ただ良いこともありました。やっと喫煙に関する法整備が進みそうです。利権絡みで動きの鈍い国に先んじて、都の方が現実的な対策を考えているようです。今回提出される予定の条例は、報道されているように、

屋内施設は全て禁煙
都内の飲食店は原則禁煙(ただし、次の条件を満たす場合のみ例外)
 @従業員がいない
 A客席面積100u以下
 B資本金5千万円以下
 C事業者が喫煙可を選択

 従業員がいないという条件がポイントで、これでかなりの飲食店を禁煙にできますね。従業員の望まない受動喫煙を防止する対策だと思います。私も娘が喫煙できるコーヒーチェーン店でアルバイトをしていたので気になっていました。クリニック隣の串カツ屋さんも、早々に禁煙になったようです。諸外国に比べ遅れていたこの流れはもう止まることはないでしょう。喫煙の眼科的な問題は以前取り上げたのでここでは書きません。

 もちろんクリニックも禁煙ですが、さらに踏み込んでルールを作ろうと考えています。あまり周知されていませんが、都立大学駅周辺は目黒区の路上喫煙禁止区域です。歩きタバコは区内全域で禁止です。喫煙が許されているのは駅前に設置されている喫煙所だけです。

 来院される方も、お付き添いの方も、院外に出て喫煙所まで行かなければタバコを吸うことはできません。そしてこれはお願いですが、タバコを吸われてすぐに院内にいらっしゃる、または戻るのはご遠慮頂きたいです。しばらく吸えないためか、直前に吸って入って来られる方がいます。受動喫煙防止と周辺の環境を考慮すると、やめて頂きたいと考えています。

 喫煙者が肩身がせまい思いをしていることも承知していますが、個人的には嫌煙派です。患者さんにはしつこく禁煙を説きます。これからも。

禁煙するとご飯が美味しいですよ。

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posted by kawagucci at 14:22| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月03日

10周年

 今年も桜が咲きましたね。例年より少し早かったです。冬の寒さが厳しい年でしたので、待ち遠しかったです。

 柿の木坂では呑川の支流に沿って東西南北に桜並木があるので、特別にお出かけしなくても十分楽しめます。

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 今年の春はクリニックにとっても特別な年です。ちょうど10年前の今日、4月3日に当院はここ柿の木坂に開院しました。私の世間知らずや未熟ゆえに、当初は失敗ばかりでした。曲がりなりにも10年続けられたのは、温かく見守って頂いた地域の皆様、医療センターや大学の先生方、スタッフそして家族のおかげだと思います。本当に感謝いたします。

 10年の間にリーマンショックや、あの震災など色々な事がありました。景気も悪かった。将来に対する不安は増すばかりでした。少子高齢化、医療費増大、人手不足などなど考えていたらキリがありません。きっとこれからの10年も日々悩みながら地道にやっていくしかないのでしょう。

 私自身も年をとりました。気がつけば五十路もすぐ目の前です。病気もしたし、老眼も進みました。医学、眼科の臨床領域でもどんどん新しい事が出てきて、古いものが否定されて行きます。それについていくのも以前より大変です。生涯学習と健康維持が何より大事であると痛感する今日この頃です。

 続けていく上で、ストレスコントロールは大事だなと思います。忖度とか人間関係など苦手な分野からの解放、無理しないこと、筋トレ、時々海に行くこと、怒らないこと。これは10年の川の流れで角が取れたのか、単なる老化かわかりませんが。

 さて次の10年はどうなるでしょうか。

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2018年02月27日

舌の下

 今年は寒さがこたえますね。朝は氷点下、昼も10度に届かない日が続きました。これほど寒い冬は久しぶりかもしれません。しかし2月もまもなく終わります。寒さも底を打ったように感じます。これからは少しづつ暖かくなりそうです。

 暖かくなると気になるのが花粉症です。眼科では年に一度、一番混雑する時期です。花粉症の人も辛いと思いますが、私も辛いです。毎年のように点眼薬を使う方は、ぜひ早めに取りに来て頂けると幸いです。以前もお伝えしましたが、早めに使う事で重症化を避けることができます。掻きこじって腫らしてしまってからでは大変です...。

 最近では耳鼻科などで花粉症に対する舌下免疫療法をしている方もいるようですね。スギなどの抗原を原料とした治療薬を、口の中、舌の下に入れる療法です。少量のスギ抗原を少しずつ体内に取り入れる事で、アレルギー反応を出にくくするよう慣らしていく療法です。

 以前は注射でした。治療期間が何年にもわたる方法なので、続けることが難しかったようです。痛いですし、毎回クリニックに出向かなくてはなりません。これを舌の下に入れるだけにとなったので、格段にハードルが下がりました。

 治療の結果、花粉から完全に解放される人は2〜3割、症状の緩和が7割と行ったところだそうです。期間やコストを考えると微妙な成績ですね。さらなる成績の向上に期待しましょう。

 この治療にはいくつか禁忌があって、眼科的に気をつけるべきものもあります。例えばβブロッカー(阻害薬)という薬との併用はできません。一般的には高血圧の薬として有名です。

 他にも緑内障の点眼薬としても使われています。現在はもっといい点眼薬があるので、最近では補助的に使われることが多いですが、それでもまだ多くの緑内障患者さんが使われています。具体的にはチモプトールやミケランと行った点眼薬です。最近ではこれを含んだ合剤などもあるので、10種類くらいはあるんではないでしょうか。

 βブロッカーは、アレルギーの重症化させてアナフィラキシーという激しい症状を起こすことがあります。場合によってはショックを起こして死亡することもあります。また、そんなショック時に救命で使われるアドレナリンなどの作用を弱めてしまう可能性もあります。たかが点眼と思われるかもしれませんが、やはり危険です。

 舌下免疫療法を行う施設は限られており、そのような情報は治療開始前に確認されていると思います。しかし途中から緑内障と診断されて点眼が出たり、後から追加されたりした場合、気づかず使用してしまうかもしれません。何か新しい治療を始める場合はひと言、相談してください。

 今週の木曜日には春一番だそうです。これまで低温と降雪でおとなしくしていた花粉も風に乗っていよいよ飛んで来ます。梅が咲いたら点眼を始めましょう。杉の花粉症は桜が咲く頃までです。

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2018年01月12日

枝葉をカット

 いつの間にか年が改まって松の内さえ過ぎてしまいました。遅れましたが、新年おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 年末はプール熱に振り回されているうちに終わってしまった感じです。それほど酷い2017年でした。

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 このグラフのように春頃から例年通り増えてきて、夏以降は例年を上回るペースだった事がわかります。そして一旦秋頃に収束したかのように見えながら、年末にかけて増加しました。感覚的にもこの通りだと思います。

 過去20年くらいの流行状況を調べてみましたが、今年ほど多かった年は無いようです。年が明けて本当に減ってきているようで、一安心です。免疫ができたお子さんが増えて、来年以降は落ち着くんでしょうか。

 この時期は風邪や鼻の不調に伴って、細菌性の結膜炎はまだ多いです。しかしプール熱のように症状は重くないですし、野火のように広がることもありません。なかなか区別は難しいですが...。

 そんなこんなでやっと休みに入ったので、年末年始は荒れ放題になっていた実家の庭仕事をしました。10年近く伸び放題だった庭木を切り、始末するのは重労働です。しかし、この時期を逃すと葉が出てまたできなくなってしまいます。

 すっと上を向いて高枝切りを操作するのは首が痛くなって辛いものですね。翌日はずっと下を向いて反省していました。

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 画像はAmazonのですが、我が家の高枝切りもこんな形です。手元で操作すると先端のハサミが遥か頭上でチョキチョキと切ってくれる仕組み。これ、何かに似ているとずっと思っていました。

 実は硝子体手術で使うハサミ(硝子体剪刀)にそっくりなんです。もっとも大きさは長さが15cmほど、先端のハサミは数ミリですが。こんな道具を目の中に入れて操作するんです。

 適応は網膜や硝子体といった目の奥、眼底疾患です。特に活躍するのは増殖硝子体網膜症などの難かしい病気に対してです。以前はとても大変でした。

 糖尿病などで眼底出血を繰り返したり、網膜剥離の再発を繰り返したりすると、増殖膜というベタベタしたカサブタのようなものが目の中に張り出してきます。膜状だったり、ヒモ状だったり様々です。これの厄介なところは、縮んで引き吊れたり硬く固着してしまうところです。引っ張られた網膜は破けて新たな網膜剥離(牽引性網膜剥離)を起こして、ますます難しい状態になってしまいます。

 もちろんこの増殖膜を除去しなきゃいけないんですが、そこで活躍するのが硝子体剪刀です。バリバリにこびりついた膜を丁寧にチマチマと切り、そっと外していきます。もちろん網膜は切らないようにしないといけませんから、最新の注意が必要です。わずか直径2cmちょっとの眼球に挿入した刃先を数ミクロン単位で操作するのです。

 私が現場にいた10年以上前と比べ、今ではだいぶ成績も良いようです。一つには器具の進化です。当時の硝子体剪刀の直径は0.8mmくらい。今はその半分ほどです。格段に目に与えるダメージも少ないでしょう。あとは当時より症状の重い人が減ったということもあるかもしれません。ひとえに糖尿病の管理が良くなったり、最初の網膜剥離の手術がうまく行くようになったりなどでしょうか。

 もう私はあんな手術をすることは二度と無いと思います。でも高い所でいかに効率よく刃先を回して枝を切るか、つい一生懸命になってしまいました。

初詣に行ってきました。おみくじは末吉、ちょうど良いくらいです。
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posted by kawagucci at 14:54| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月24日

潤いのない話

 駆け足で秋が過ぎ、一気に冬になったようです。10月、11月は台風などで荒天が多く、秋らしい日がほとんど無いまま終わってしまいました。個人的には一番いい季節に釣りに出られず、とても悔しいです。

 これから寒くなってくるとともに、関東では非常に乾燥します。何もかもパリパリです。皮膚も粉を吹いて非常に痒い。痒いとさらに掻いてしまって余計に痒い。保湿が必要ですね。

 保湿剤としてよく使われるヒルドイドが先月だいぶ話題になったようです。どこかの女性向け雑誌に美容に良いと紹介されたようです。問題はヒルドイドが保険適応の処方薬であることで、本来適応とならない美容目的での処方希望が多く問題視されました。皮膚科や形成外科でヒルドイド欲しいと言う方がたくさん来院されたそうです。

 本当に皮膚の乾燥から必要としている人も中にはいたかもしれませんが、ほとんどが美容目的でしょう。もちろん美容目的では保険を使って処方を受けることはできません。販売元も、本来の目的と違う処方はしないでほしいと注意喚起しています。

 私のところにもいくつか相談がありました。目尻の小ジワ(いわゆるカラスの足)や瞼のタルミには効くのかなど。もちろんそんな効果効能はありません。ちょっと心配なのは以下のような注意書きがあることです。

「注意 目、粘膜、傷口には使用しないこと。」

 おそらく刺激が強いのだと思います。製品として保湿剤の多くには乳化剤とか界面活性剤が使われます。互いに混じり合いにくい水と油を混ぜ合わせるためです。これは皮膚の脂も落としてしまうので、脆弱な部分には使いにくいと言うことでしょう。普通のところであれば、脂を多少落としても製品の保湿成分で補えるのかもしれません。

 目の周りは皮膚が薄いです。他の部位と同じようにガンガン脂を落としたら、かえって乾燥が進んでしまいます。しかもすぐ近くは目の中、つまり粘膜です。ここに入ったらすぐに赤剥けになってしまいます。つまり目の周りには使いにくい保湿剤ということです。

 目の周囲の乾燥と痒みによって擦るのが止まらない、という状況はよくあります。擦ることによって表面が痛むため、さらに痒みが増します。表面は防水膜のようになっていて、傷んでしまうと水分が入り放題、出放題になってしまいます。濡れても乾いても刺激になります。そのため洗顔しても入浴しても汗かいても痒くなってしまいます。

 このように外の皮膚を擦っていると、やがて中の粘膜も傷んできて、さらに痒みが増してという悪循環に陥ります。掻くな、と言っても我慢できるものではありません。点眼薬などで炎症を抑えられるのは中の粘膜だけなので、外の皮膚もなんとかしなくてはなりません。

 そこで保湿剤なんですが、くだんのヒルドイドは使いにくいのでワセリンなどを処方することが多いです。白色ワセリン、またはプロペトなどです。

 これは界面活性剤などを含みません。脂を落とすことなく、己の油で覆うだけです。少々、目に入っても問題ありません。処方箋など必要とせず普通に薬局で購入できる上、極めて安価です。あえて欠点を探すとテカテカしてカッコ悪いことでしょうか。寝る前だったら気にせず使えますが、これから出かける朝にはちょっと恥ずかしいでしょうか。ティッシュなどで余分を拭き取ることもできますが、その際は横に擦らず押さえるようにしたほうがいいです。

 目だけの話では無いんですが、皆さん清潔好きなのか洗いすぎでは無いでしょうか。お子さんや高齢の方で、そんなに脂も出てないのに石鹸などでガンガン洗っちゃえば流石に乾燥します。痒いときはお湯だけで十分だと思います。私のようなオッサンはちょっと気をつけたほうがいいですが...。

 あっという間に秋も深まり、木々も色づいてきました。あれだけ生命感あふれた世の中もひっそりしています。虫たちも落ち葉の下や木の皮の裏に隠れてしまいました。虫たちにとって冬が厳しいのは、寒さよりも乾燥なんだそうです。なんとかこの乾燥を乗り越えて、春をまた迎えられるといいです。

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posted by kawagucci at 12:18| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする