2009年11月09日

不老不死

 いよいよ11月になり、年末も視野に入ってきました。この頃になると、1年を振り返ってぼんやり総括したりすることがあります。何か大きな仕事をしているわけでもありませんので、大げさなものではありませんが。

 眼科学という生命科学の一端に触れる身として、この1年は面白いニュースが多かったように思います。主に山中先生のiPS細胞についての報道でした。DNAの働きについての研究がいよいよ佳境に入り、臨床応用される糸口が垣間見えたという感じでしょうか。

 残念ながら日本人の受賞はありませんでしたが、ノーベル医学生理学賞でもこの分野の研究が受賞しました。米カリフォルニア大サンフランシスコ校のエリザベス・ブラックバーン教授らのテロメアとテロメアーゼに関する研究です。

 テロメアとは遺伝子の端っこの部分です。多くの遺伝子本体と違って、何かタンパク質を作るような情報は書かれていません。では何の役に立っているんでしょう?

 人間の体の細胞は常に分裂して新しく生まれ変わっています。その時に遺伝子も複製されて受け継がれていくんですが、全部そのまま複製されるわけではありません。このテロメア領域が複製されるたびに短くなっていきます。つまり何回か分裂したらテロメアが無くなってしまいます。

 テロメアを失うと、その遺伝子を持った細胞は死んで片付けられてしまいます。つまり細胞の寿命はテロメアの長さが決めているのです。分裂して遺伝子を複製するたびに死へのカウントダウンが行われているわけです。

 今回ノーベル賞受賞したのは、このテロメアを修復するテロメアーゼという酵素についての研究です。実は精子や卵子など生殖細胞は無限に分裂できるのですが、これはテロメアーゼが働いて、テロメアが短くなるのを防いでいるためなのです。

 もしこの働きが他の細胞にも働けば、細胞は死なず、いわゆる不老不死が可能ではないか。確かにその通りです。実際にそんな細胞があります。いわゆる癌細胞です。癌は無限に増殖し転移します。不老不死ではありますが、正常な機能はありません。

 細胞に寿命があるのは、癌になったり遺伝子異常を引き起こさないための防御装置なのでしょう。生きている限り、遺伝子は傷つきます。複製の間違い、紫外線や放射線などによって、どんどん傷は蓄積します。やがて癌化したり病気を引き起こすかもしれません。だから細胞に寿命を設定してそれを防いでいると考えられています。それゆえにヒトをはじめ、生物には寿命があるわけです。

 癌では活発にテロメアーゼが働いている事が分かっています。これを抑えれば癌細胞の寿命をコントロールする事が出来るのではないかと期待されています。癌細胞に時限爆弾をセットするわけです。そうした新しい抗癌剤も期待されています。

 少し前になりますが、クローン羊のドリーを憶えていますか? あれは羊の体の細胞を使ってクローンを作製したものです。大人になった羊の細胞を使っていますから、当然テロメアはある程度短くなっています。その結果、それを複製したドリーはさらにテロメアが短くなります。ドリーは通常の羊より寿命が短かったようですが、それはその辺りに理由がありそうです。最近、死んだ愛猫や愛犬などをクローニングするサービスがあるようですが、寿命はやはり短いんでしょうか。癌や病気になる確率が高くはないんでしょうか。

 眼科の病気は老化と切っても切れない関係があるものが少なくありません。白内障にしろ緑内障にしろ黄斑変性にしろ、老化というのはキーワードです。

 本当に様々な事がどんどん分かってきて、ついていくことができません。直接、眼科に関わる事はまだまだ少ないですが、その将来はだいぶ違ったものになりそうです。不老不死は人類の夢でしょう。その仕組みが見えるところまで来ていますが、果たしてそれが良いものなのかどうか私には分かりません。

 秋深まり落葉の道を歩くとき、次の春の萌出を待ち遠しく思います。冬になって草が枯れ虫も死に絶えても、また春には新しい生命との出会いがあります。その無限の輪廻のほんの一時を過ごす機会を与えられただけで、我々は満足すべきなのかもしれません。

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2009年10月26日

出もの腫れもの、ところ構わず

 ここのところ、急に寒くなりました。いつまでも夏のような格好をしている方が悪いんですが、朝晩は自転車が辛くなってきます。風邪やインフルエンザの流行もますます心配です。

 インフルエンザに関しては、季節性のタイプの予防接種を先日受けてきました。新型に関しても、報道にあるように接種が始まりました。しかし当院は眼科なので当然割当は無しと通達がありました。たまに問い合わせを頂きますが、もちろん予防接種は行っておりません。

 予防接種といえば、先日ヒトパピローマウィルス(HPV)のワクチンが認可されたとの報道がありました。これは子宮頸癌の予防のため行われるものです。ワクチンといえば伝染性疾患を対象としたもので、なぜ癌に? そうお思いの方もいらっしゃると思います。

 HPVはヒトの主に粘膜や皮膚で癌を起こすウィルスなのです。良性のものから悪性のものまで様々ですが、子宮頸癌は悪性の代表格でしょう。子宮癌は子宮頸癌と子宮体癌の二つが知られていますが、両者は正反対と言っていいほど性格が違います。男性経験が多ければ多いほど子宮頸癌は増え、逆に少ないと子宮体癌が増えます。これは子宮頸癌が性行為で感染するHPVに起因するためです。

 iPS細胞の作り方をテレビなどで見た事はありませんか? 標的とする細胞にウィルスを感染させ、iPS化に必要なタンパクを作る遺伝子を組み込みます。HPVも感染した粘膜の細胞に組み込まれ、そこで細胞を癌化させるのです。山中先生もiPS細胞の一番の注意点は癌化だとおっしゃってました(最近、韓国の研究者がウィルスを使わないiPS細胞作成に成功しました)。

 欧米では既に性行為を行う前の年齢、即ち10代初めにワクチン接種を行い、すでに効果を上げているそうです。ワクチンで予防できる唯一と言っていい癌です。我が国でも接種が広がればいいと思います。国によっては全額無料ですが、そこまでするのは厳しいでしょうね。

 このHPV、眼科とも全く無縁でではありません。100種類以上いるので全く同じわけではありませんが、やはり腫瘍を形成します。目の縁や周りに出来るイボ、多くはこのHPVの仕業です。目の周りの皮膚に出来る場合、尋常性疣贅といいます。瞼の内側、結膜に出来ると結膜乳頭腫と呼びます。この名前に関しては呼び間違うと病理や皮膚科の先生に厳しく指弾されます。

 最近はアイライン付近のメイクが流行で、このイボを気にされる方が増えたように感じます。ツルンとしていたり、房状になっていたり、睫毛を巻き込んでいたり、色調が違ったり、様々な外観をしているので微妙なものになると悪性のものとの鑑別は困難です。それでつい病理検体に出してしまいますが、ほとんど良性です。

 治療法は、皮膚科では液体窒素で冷凍したりレーザーで焼却したりします。眼科では皮膚科のような方法だと眼球に悪影響が出るおそれがあったり、瞼が変形して機能的に問題になる事から単純に切除します。しかも、サクッと削ぎ切りにして放置です。血も出ますし肉も露出しますが、縫ったりしません。縫合すると引き攣れて、かえって問題になるからです。自然に肉が盛り上がって、意外なほど奇麗な仕上がりです(一部睫毛が無くなる事もありますが)。

 余談ですが、水いぼ(伝染性軟属腫)は伝染性軟属腫ウィルスが起こす別の病気です。こちらはアトピー性皮膚炎などでよく見られる子供に多い感染症です。プールの後でポチポチできる白いヤツです。

先日の学会で離れた学会会場を結ぶのに使われたベロタクシー。人力タクシーというか、でっかい三輪車ですね。大人2人乗っても軽いギアでクルクル進みます。お兄さんが出す呼気CO2だけなので、とてもエコ。彼らは普段、ロードレースのチームにいるそうです。

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2009年10月19日

九州での学会

 朝晩めっきり気温が下がるようになりました。いつのまにか10月も半ばを過ぎ、年末まで残すところ二月ほど。信じられませんね。

 先週は福岡で開催された臨床眼科学会に参加し、土曜休診とさせて頂きました。ご迷惑おかけしたかもしれません。ここで改めてお詫び致します。

 開業以来、大きな学会に久しく参加していませんでした。しかも東京以外の飛行機で行くような場所です。行く前からとても楽しみでした。直前に台風が来た時はどうなるかと思いました。しかし日程どおり参加し、浅学なりに、いや浅学だからこそ得るものも多かった学会でした。

 大学を離れると、特殊な例を除けば研究からは遠ざかるものです。また新しい知見に触れる機会は減ってしまいます。数年でめまぐるしく変わる科学の一分野である以上、医学も常にアンテナを張っていないと直ぐに取り残されてしまいます。

 抗アクアポリン4抗体陽性視神経炎、フーリエドメインの精細なOCT、そのOCTでのIS/OSライン所見、フェトムセカンドレーザー使用した新しい角膜手術、あげればキリが無いですが、勉強になりました。いずれ外来に還元されるといいなと思います。ここでもいずれ紹介したいと思います。

 また学会のもう一つ、大事な側面は他のドクターとの接触だと思います。開業して以来、身近な医師は家内のみという環境でした。他ではどんな事をしているのか知る事は容易ではありません。特に面識の無い先生でも、実際に顔が見えるというのは重要だと思います。

 小さなクリニックでは自ずと出来ることに限りがあります。難しいケースでは高次医療機関を紹介する事が患者さんの利益になります。専門としてきた網膜硝子体分野ではだいたいどこで誰がどんな治療をしているのか把握しています(東京中心に関東だけですが)。しかしそれ以外では紹介先に苦慮する事がままあります。

 そんな分野の講演を積極的に聞き、素晴らしい成績の施設を知り、実際にそこの医師と話をすることができればこんな心強いことはありません。直接知り合う事は難しくとも、その内容と質疑応答くらいである程度は人となりは分かるものです。稀な疾患では患者さんを紹介して情報を集約することにより、間接的にその分野の研究を助ける事になります。

 何人かの顔見知りと挨拶し、誰かを紹介され、またかつての上司や先輩と近況を報告し合う事が出来ました。学会の後、寂しく1人でビジネスホテルの狭い部屋に戻るのかと思っていましたが、先輩達と久しぶりに中洲で再会を祝う事になりました。

 学会の日程を終了し、半日時間が空いたので、太宰府の方へ観光に行きました。一つには出来の悪い娘に菅原公にあやかって学業成就のお願いをするためです。お守りを購入しましたが、はたして効果があるかどうか。

 もう一つは以前から行きたかった九州国立博物館に行くためです。天満宮の参道からそれほど離れていない山中にあります。梅が枝餅を食べた後、わくわくしながら向かいました。ここは古代九州、旧石器時代から縄文、弥生時代までの出土品が多く収蔵されています。また太宰府から中世に至る時代の資料も豊富です。いわゆる元寇の遺物もあります。

 九州北部は畿内と並んで古代日本を知る上でとても興味深い場所です。九州国立博物館を中心に研究された、NHKの"日本人はるかな旅"を見て以来、ずっと行ってみたかった場所です。マンモスを追って氷河期の樺太から南下してきた人々の大きな黒曜石の槍、黒潮に乗って消えた南方のズンダランドからやってきた人々の石斧、温暖化した森で拾ったドングリを灰汁抜きした土器。元寇の"てつはう"と大きな碇。

 見たかったものは全部見てきました。私が小学校でならった縄文時代よりはるかに力強く、豊かで進んだ縄文文化を垣間見る事が出来ました。稲作も定住も弥生時代からと習っていた私には大きな驚きです。

 あんまり眼科から外れてしまったので、最後に一つ眼科のネタを。われわれ日本人のルーツの一つと言われているバイカル湖周辺の民族がいます。極寒のシベリアでマンモスなど大型哺乳類を狩猟していました。暖かい所で小さな動物を狩るより、的も大きく成功すれば得るものが大きかったため、人々は北上したそうです。

 あんまり寒いので上瞼の上に脂肪がたっぷり付きました。これがアジア人に一重瞼が多い理由です。痩せると一重の人でも二重になる事があります。もともと二重のラインは裏に瞼を持ち上げる筋肉が付着しており、それが瞼を裏から牽引してできたクビレです。

ガラス張りのため、近くの山の稜線が写りこみ自然に溶け込んだ九州国立博物館。

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2009年10月06日

カメラと眼

 週末は秋雨が一時お休みでした。今週からの悪天候を考えると奇跡と言えるかもしれません。そんな青空の下、子供の運動会に出かけていました。徒競走の練習に付き合ったりしたので、普段使わないような所が筋肉痛になりました。

 それにしても昨今の運動会は我々の頃とは様相が大分違いますね。驚いたのは朝早くから場所取りをして撮影の準備をしているお父さんが多かったこと。開会式の頃になると最前列は望遠レンズを据えた高級カメラ、ビデオカメラの砲列となり、こんなのに迎えられたらバルチック艦隊でも撃沈です。

 私の小さなカメラでは、いくらレンズをビヨーンと伸ばした所で敵いません。徒競走のゴール附近では絶好のアングルを狙ったお父さんがポジション争いしています。テープを切らんとする場面では、高速シャッターの連続音がまるでF1レースよろしく轟きます。聞きしに勝る親ばかぶりです(私も同類かもしれませんが)。

 大学時代に映画を撮っていたので、カメラやビデオにはそれなりに親しんできました。もっとも当時はフィルムカメラと8mmフィルムという時代です。中古で手に入れたCanon A-1とフジカシングル8、そしてバイクが私の当時の宝物でした。なけなしの小遣いとバイト代では、月に買えるリバーサルフィルムも8mmフィルムも数本、時間にして30分ほどがせいぜいでした。

 眼科に興味を持ったのも、カメラやその仕組みに魅かれる部分があった事は否めません。当時、勉強したカメラの仕組み、絞りやシャッタースピード、焦点距離などの知識は眼光学を学ぶ上でとても役に立ちました。

 眼とカメラは構造的に良く似ています。カメラが目の真似をしているので当然かもしれません。写真が趣味という方は、外来で説明をしていても飲み込みが早いです。カメラに例えて話をすると理解しやすいためです。

 小さな暗箱であること、レンズ(水晶体)とフィルム(網膜)があること。こうした基本的構造は全く同じです。カメラとの違いを敢えて挙げれば、眼は球形である事、レンズが厚みを変えてピント調節を行っているということでしょうか。しかし絞り(虹彩)やピント合わせ(調節)の仕組みは驚くほど似ています。

 人間の目はAF(オートフォーカス)ですが、これは網膜に映った像のボケ具合を脳で感知して自動的にレンズの厚みを変えるためです。カメラでは脳の役割をマイクロチップが行っているだけでやってるプロセスは同じです。

 カメラはレンズの位置を変えてピント合わせを行っていますが、眼はレンズの厚さを変えています。歳をとってレンズが硬化すると思うように厚さが変わらなくなり、いわゆる老眼になります。またレンズが白く濁ると、黴びたレンズで写真を撮るように白っぽく霞んでしまいますね。これを白内障と言います。こうイメージすると解りやすいでしょう。

 記念撮影に使う中判カメラなどで、ファインダーのなかの風景が逆転しているのを見た事があるかもしれません。光が焦点を越えてフィルム上に結像するので上下左右が逆転します。網膜に映る像も同様です。眼底出血などは眼の中に出血するわけですが、重力に従って下の方に沈殿していきます。そのため時間が経つと見にくい部分は眼の中の下、視界では上の方に移動して行きます。

 シャッタースピードが上がり、レンズが明るくなっても、フィルムがCCDやCMOSに置き換わっても、カメラの基本的構造は変わっていません。これからも大きな変化は無いでしょう。眼の構造が究極のカメラであれば、それを越える構造は無いでしょうから。

 カメラはより簡単に、小さく軽く進化していくでしょう。昔はマニアのものであったカメラはこれほど一般的なりました。運動会の風景をみると感慨深いものがあります。街には一眼レフを首から下げた女性が闊歩しています。小さいながらも携帯にカメラが付いて誰でもどこでも気軽に撮影することが可能になりました。

 限られた男性だけでなく女性も子供もカメラに親しむようになって、眼科の説明も楽になっていくかもしれません。

 一日遅れの筋肉痛と日焼けに悩みながら、ブログを書いていると疲れで居眠りしてしまいそうです。運動会は歳をとったのを弥が上にも思い知らされます。

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2009年09月27日

眼科外来の吸血鬼

 お彼岸を過ぎて、日に日に太陽が低くなってきますね。日が出てるとまだ暑いくらいですが、その南中高度は低く影が長いです。どうもこの時分は元気が出ません。まだまだ夏に未練があるためでしょうか。

 そこここに彼岸花をはじめ、秋の花が咲き始めています。カメラを持って薮に入るとまだ蚊の猛攻に悩まされます。最近ではアカイエカの活動が冬でも盛んで、ともすると一年中いつでも刺されます。温暖化もあるのかもしれません。

 蚊に食われる、いわゆる蚊刺症といえば夏のものでした。しかし最近では様子が違ってきました。蛾や毛虫などの他の害虫や、科学的な接触アレルギーとの鑑別は難しくなるばかりです。特にそこに至る自覚に乏しい乳幼児では、蚊刺症の証明は難しい。

 蚊はご存知のように刺すのはメスだけです。普段は草露のようなもので生きている彼らも、卵を作る時は蛋白はじめ栄養が必要なわけで、われわれ哺乳動物の血を吸う訳です。問題は吸血時の唾液で、マラリアなどの病気を媒介したり、アレルギーを起こして例の赤い膨疹を作ります。

 このアレルギーは年代によって少し出方が違います。瞼が腫れて眼科を受診するケースの中で、蚊刺症によるものは少なくありません。むくんだように腫れたり、赤い膿をもったデキモノが出来て、モノモライだろうと親御さんに連れて来られます。よくある赤い腫れではないため、蚊に刺されたとの診断に怪訝な顔をされることもしばしばです。

 しかし子供の場合、その症状は免疫の発達段階の関係で大人のような赤い腫ればかりではないのです。赤ちゃんは赤くポチッとするだけのこともあります(シャレではありません)。子供は赤くなるだけではなく、ひどくむくんでしまうことがあります。これはアレルギーに関わる免疫システムの違いのためです。

 蚊に食われただけですから、多くは様子を見ているだけで問題ありません。激しく掻いてしまうと膿んでしまったりするので、少し冷やしたりアレルギーの軟膏を使うこともあります。

 時に蚊刺過敏症と言われる激しいアレルギーを起こす事があります。炎症が全身に及び、紅斑や水膨れがバッと出て発熱する事もあります。蜂刺されと同様、蚊の唾液に対し強いアレルギーを形成してる場合で、小児科やアレルギー科による管理を要する場合があります。刺された所は1月近く症状が残る事も稀ではありません。多くは最初の段階では蚊との関連が判りません。

 代謝がよく汗もかく子供は蚊の標的になりやすいでしょう。秋口以降は露出部が減るため、首から上、瞼なども刺されやすくなるのではないかと思います。まだまだ網戸の開けっ放しには気を付けて下さい。

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2009年09月14日

今週のお題は

 夜になると虫の声が高くなりました。朝晩は袖が無いと肌寒い陽気です。今年は東京でも秋が早足でやってくる感じです。まるで標高の高い避暑地のようです。

 このところ、週末毎に催されるフェスティバルを覗いています。春と秋は各国の大使館などが主催する国ごとのフェスティバルが代々木公園などで盛んです。色々な国の、色々な食べ物や習慣に手軽に触れる事が出来て、とても楽しいです。

 今週はサプリメントに関する記事を書いていました。しかしアップする段階で削除してしまいました。サプリに関しては、眼科だけでなく医療全体から様々な考え方があります。まだその是非について意見する段階では無いと判断しました。

 外来で診療していると、月に一回はブルーベリーの話が出てきます。サプリに関する意見を求められる事も多いです。サプリメントアドバイザーではないので、分からない事も多くいです。まだまだ勉強しないといけないと痛感しています。種類も膨大で、確たるエビデンス、効能に対する裏付けも明確な物ばかりではないからです。

 眼科医の中でもサプリをまるで食事のようにザラザラ採っている人が散見されます。眼科はアンチエイジングに関係する分野でもあるので、興味を持っている人が多いせいもあるでしょう。あれこれ情報交換しているのに、正直ついていけません。

 それぞれの効能、適応、相互作用、危険性、それを取り巻く社会情勢や規制についてまだまだ分からない事が沢山あります。もう少し勉強してからお話しさせて下さい。みなさんきっと興味のある分野だと思います。

 ちなみに眼科の外来で一般的に扱われているサプリメントは黄斑変性症に対するものが多いです。最近、ドライアイ用のものも見られるようになってきました。

スリランカフェスで飲んだココナッツジュース。現地のざっと10倍くらいします。

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2009年09月07日

そなえよつねに

 陽射しがあると暑く、まだ残暑厳しい今日この頃です。しかし日陰では風向きが変わったのをはっきり感じます。空が澄んで月が美しく、驚くほど正確に秋が巡ってきました。

 9月1日は防災の日でした。棚の上などに重量物を置かないようにしたり、建て付けを確認したりしましたが、大きな災害があった時のことを考えるとまだまだ不安です。近頃は身体に感じる地震が多くなったような気がします。日本に住んでいると慣れてしまいますが、やはり常に備えを怠らないようにしないといけませんね。

 地震だけでなく、台風の被害もまた恐ろしい。温暖化に伴う海水温上昇が、近年の台風やハリケーンの大型化を招いているそうです。先の台風では知人の家も床下浸水し、人ごとではないなと感じています。

 自転車で走り回っていると、都立大学駅周辺は標高が低い事に気付かされます。環七に向かって柿の木坂、自由が丘シェルガーデンまでの目黒通りも上がり坂、南に向かっては緩い上がりで緑が丘、北に向かってパーシモン方向にも上がり坂。まるでここは鍋底です。

 暗渠になった呑み川緑道が分岐しつつ流れる低い土地が都立大学駅前です。もし東京南部に短期間の集中豪雨があったとしたらどうなるでしょう。クリニックが水没しても不思議ではないと思っています。そんな事になったら困りますが。

 あの阪神・淡路大震災が起こったのは1995年(平成7年)1月17日。私はまだ研修医でした。当直明けの早朝、病院食堂に朝食をとりに行って、テレビを見て初めて知りました。一気に目が覚めたのを覚えています。

 後日、復興支援に行った先輩ドクターの話を聞く事が出来ました。眼科の場合、あまり救急での出番は無かったようでした。しかし、結構多くの人が困っていたのは眼鏡やコンタクトの問題だったそうです。

 地震が起きたのは早朝です。多くの眼鏡、コンタクト装用者は外して就寝中だったでしょう。いきなり激しい地震が襲い、ただでさえ未明の暗がりの中、よく見えない状態で逃げ出さねばなりませんでした。

 視力によっては自分や家族の生死に関わります。地形や風景が変わるほどの地震で、危険な障害物も沢山ある中、場合によっては火災も避けつつ避難するのは至難の業でしょう。

 コンタクト装用している方の中には眼鏡を持っていなかったり、しまい込んでいた方も多かったようです。何とか避難しても、水も満足に手に入らない環境でコンタクトを維持するのは難しかったと思います。記録では、当時ジョンソン&ジョンソン社などが使い捨てコンタクトの無料配布を行ったようです。

 コンタクトの方も眼鏡は作りましょう。必ずコンタクトを外す場面では眼鏡を手許に置きましょう。枕元の決めた位置に置きましょう。その際、なるべくケースに入れましょう。ケースに入っていなければ、震災時にレンズが外れたり割れてしまう可能性が高いです。

 テレビに映った神戸の街は悪夢でした。高速道路が横倒しになったり、まるで戦場のように燃えていた街並は忘れる事が出来ません。想像してみて下さい。自分の裸眼視力で、あの時あの街に居たとしたら。その恐怖はいかばかりでしょう。

駒沢公園のショウリョウバッタ。足下から急に飛び立って驚かされました。

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2009年09月01日

学会

 選挙と台風のせいで、すっかりブログ更新を忘れてました。遅くまでテレビやネットを見ていました。8月最後の今日は、10月並みの寒さでした。明日は台風一過で好天になるといいですね。

 10月10日土曜日は学会に参加するため休診します。ご迷惑おかけして申し訳ございません。しっかり最新の眼科医療を吸収してきます。さらなる日常診療の質向上のため、何卒ご容赦下さい。

 眼科の学会は大きなものが二つあります。今回参加する、毎年秋開催の臨床眼科学会(臨眼)と、春の日本眼科学会(日眼)です。日本中から眼科医や視能訓練士、研究者たちが集まる学会です。

 臨眼は臨床、即ち実際の医療現場で診られる病気の報告や、その統計などが主に発表されます。日眼は研究室などで行われる病理、生理、解剖、薬理などの基礎的研究などが主に発表されます。しかし現在ではその役割分担は曖昧になり、単なる傾向にすぎないようです。

 このような大きな学会では、以前は雑多な研究がとにかく詰め込むようにギッシリ詰まったプログラムでした。最近は大分整理され、講演による発表を行うのはトップクラスの発表者だけです。その他は発表内容をポスターにして張るだけになり、二極化してきました。

 我々が研修医の頃は、薄っぺらな内容の講演を、学界の重鎮が居並ぶ中で震えながら発表したものでした。会場からの質問の解答に窮し、上級医に助けられて汗びっしょりのデビューを飾ったものです。

 そもそも学会に行く前の方が大変でした。教授から指示された内容に沿って、時には300冊以上のカルテを読みます。まだ電子カルテではありませんから、倉庫に行って埃を被りながら台車に乗せて運びました。データを集計し、何とか辻褄が合う結論を引っ張り出し、結論をでっちあげるのに3ヶ月くらいかかります。

 それから何度も教授のダメだしを喰らい、書き直して発表原稿を作り、多くは提出期限ギリギリで抄読という要約を学会本部に送付して、学会にエントリーします。そこから発表日まで、グラフや写真スライドを奇麗に作り、他の医局員の前で審判を受け、書き直し、作り直し、またギリギリで学会会場に到着です。

 私が研修医の頃からこうした作業にコンピューター(PC)が導入されてきました。今ではノートパソコンに原稿を入れ、当日に会場のプロジェクターに繋ぐだけです。修正も容易です。しかし当時はまだスライドプロジェクターでしかデータの受付はされていませんでした。せっかくデジタルで作ったデータをフィルムに焼いて、1枚1枚スライドにしていました。当然ギリギリになって修正が入ると間に合わず、発表会場で恥をかいたものです。

 当時、こうした作業に使われたPCはMacでした。Macにワープロソフト、グラフのソフト、写真加工ソフトなどを入れると、なけなしのバイト代は吹っ飛んでしまいました。そのおかげで今でもMacなら何でもなく使用でき、こうしてブログを書いたりしている訳です。しかし現在主流となったウィンドウズは未だに良く分かりません。パワーポイント勝利前夜にPCを覚えた医者は、Macしか使えない人が多いです。

 こんな作業を外来と病棟と手術室の隙間、多くは深夜にやっていたので、発表の1ヶ月前からは毎回のように徹夜続きでした。連日のように当直室に居るものだから、救急が入るといいように使われて、何のために徹夜しているのか分からないこともしばしばでした。

 それだけ苦労しただけに、発表後の爽快感は格別なものでした。実は、その後も論文投稿と言う地獄が待っているのですが(笑)。ともあれ京都や福岡といった東京を遠くはなれ、絶対ポケベルがなっても戻れない観光地です。学会の最後の方はハメを外してノンビリできる貴重な時間でした。

 上の先生に紹介され、他大学の若い先生と飲み屋で交流会となることもありました。お互い忙しい身を愚痴ったりして仲良くなると、色々な情報交換が出来ます。普段は大学の外は良く分からないものなのです。

 手術の練習に使う豚の眼はどこどこの屠殺場から安く手に入るとか、よその大学では白内障の手術は医師になって何年目から執刀しているとか、他の大学からでも見学や留学に行っても差別されないとか、染色に使う試薬はどこどこのを使うと手抜きできるとか。おおよそ今思えばどうでもいいような事を話していました。他大学の事情を嫉妬したり羨ましいと思ったり、逆に恵まれている点に気が付いたり、いい経験でした。

 若く無知であったからこそ、吸収できるものも多かったんだと思います。海臨丸で欧米を見聞した若き幕末の日本人のような気分です。

 今は発表から遠ざかり、頭も鈍くなって、だんだん先端医療について行けなくなりつつあります。覚えられない英文略語など一生懸命にメモするんですが、次から次へと出てくるのでキリがありません。

 ただ発表に追いまくられることなく、興味のままに会場を歩けるのは何よりです。懐かしい顔に出会って近況を交換したりすれば、思わぬ情報交換ができたりします。実際に困っていると、不思議とその分野に精通した顔見知りが声をかけてきたりするのが学会会場の面白さです。

 開業して1年、少し学会から遠ざかっていました。私自身のわがままで、皆さんにご迷惑おかけするのは本当に心苦しいです。しかし長い目で見ればその何倍もの素晴らしい収穫を還元できると信じております。時々、こうしたお休みを頂くやもしれませんが、どうぞご容赦下さい。重ねてお願い申し上げます。

駒沢公園で撮ったアカホシゴマダラというチョウです。本来は国内では奄美にしか居ない種ですが、誰かが放蝶したようです。

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2009年08月23日

花火

 すでに処暑となりました。依然として蒸し暑い日が続きますが、遠からず涼しくなってくるのではないでしょうか。

 土曜日は多摩川の花火大会でしたね。私もクリニックを閉めて急いで駆けつけました。上野毛駅の駐輪場に着いた時には、開始を予告する花火が上がっていました。人ごみに揉まれながら多摩美大の坂を降りていくと、分かっていましたが、ものすごい人波。

 何とか会場の片隅で見物できました。やっぱり間近で観る花火は良いものです。川崎側からの花火とともに、テンポよく上がるので飽きません。ニコちゃんマークやドラえもんなんて、一体どうやって作るんでしょうね。心ゆくまで堪能して帰りました。

 奇麗で楽しい、日本の夏には欠かせない花火ですが、火薬を扱う都合から事故は付き物です。この週末に松江の方で子どもが怪我をしたとニュースで聞きました。水平発射された花火が男児の左眼下に当たり、骨折したそうです。

 おそらく頬骨を折ったか、眼の周りの骨を砕いたか、いずれにせよ恐ろしい威力です。目の周囲の骨を眼窩骨と言います。構成する複数の骨はとても薄い部分があり、殴られたりぶつけたりすることによって、線上に折れ、ひび割れてしまいます。

 折れた場合、眼の周りの組織が骨折部から脱出して問題になることがあります。眼は脂肪のクッションに包まれて眼窩に収まっています。飛んでも走ってもマトモに見えるのはこのクッションのおかげです。でも眼窩に隙間が出来ると、そこにクッションの一部が挟まったり脱出したりしてしまいます。

 時には眼の周りの筋肉やその周りのクッションも挟まることがあります。そうすると眼を動かす時に引っかかって、思うように見えなくなります。ものがダブって見えたり、眼が落ちくぼんだりして、手術が必要になることもあります。これを眼窩底骨折といいます。

 花火の事故は夏になると多く報告されます。火傷をしたり、燃えカスが眼に飛入したりはしょっちゅうです。不発の打ち上げ花火を覗き込んで目に当たる、なんて事故を聞いた事があるのではないでしょうか。暗い所で多人数が集まる、そんな場所で火薬を扱うわけです。酔っぱらいも子供もいます。充分に気をつけて下さい。

 花火ではありませんが、爆風でガラス片が眼に飛入した方の摘出手術を見学したことがあります。事故からかなり経ってからの手術でした。よくもまあこんな奥までと驚くほど深く、小さなガラス片がたくさん埋まっていました。

 花火を楽しむのは、暑い夏の夕涼みを彩るためだと思っていました。でももしかしたら、少しでもリスクの低い、湿気のある時期を選んでいるのかもしれません。

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2009年08月17日

血液渋滞

 お盆の頃になって、やっと夏らしくなりました。陽射しは容赦ないですが、日が短くなっていたり夕焼けが奇麗だったり、もはや秋の気配も感じる今日この頃です。

 毎年、この時期のニュースでは帰省ラッシュを取り上げます。乗車率200%とか、渋滞45キロなどと聞くと、その渦中にある人たちは大丈夫なんだろうかと人ごとながら心配してしまいます。

 特に今年は地震の影響で東名高速が崩れ、東海方面の渋滞は大変だったようです。画面に映る夜の長いテールランプの行列は、まるで血管のようでした。崩れた箇所はさながら血管が詰まった梗塞部位で、渋滞は停滞した血液による浮腫です。

 眼底出血などの説明をする時に、しばしば高速道路の話をしています。血管も上下線、即ち上りと下りが隣接して走っているからです。動脈と静脈ですね。外来で一番見る眼底出血は静脈分枝閉塞症といって、網膜血管の大きな4本の静脈のうち1本が詰まる病気です。

 これは動脈が硬化したり節くれたりして、隣接する静脈を圧迫することが原因です。特に動脈が静脈を高架のように乗り越えるような部分でよく起こります。圧迫された静脈は内腔が狭くなったり、内部の血流が滞ったりするため、血栓を作って詰まってしまいます。

 たまに高速道路の反対車線で事故が起こり、中央線を越えて交通を遮断するようなことが起こりますが、あんな感じです。違うのは動脈の方では渋滞が起きないことくらいでしょうか。

 もともと流速の悪い所がネックになって起こるので、血液がドロドロした人はなりやすいです。糖尿病がある人は要注意です。詰まってしまえば、その血管の周辺では著しく血流が悪くなり、十分な酸素や栄養を受け取れず、死んでしまう部分も出てきます。

 今回の事故では、好物の静岡産釜揚げシラスが手に入らずに往生しました。他の海産物も高かったように感じます。東海道は首都東京にとって、大事な大動脈と言われる所以ですね。こうした梗塞も眼だけで起こっているなら見えない部分が出るくらいで済みますが、もし頭で起こると大変な後遺症害を残します。いわゆる麻痺です。

 幸い、今回は無事路肩が修復され、交通が再開しました。出血箇所に様々な作業車が集まって突貫工事をしている様子は、人体の修復機転とよく似ています。血管の場合も様々な炎症細胞が集まってきて、修復を行います。

 ただし、静脈分枝閉塞症の場合は、元通りに開通するばかりではありません。側副血行路といって脇道(第二東名とか国道1号でしょうか)を作ったり、浮腫を取ったりします。治療として血流再開のために薬物療法や手術療法も行われてきましたが、すぐまた同じ部位に血栓が出来て、必ずしも効果的ではなかったようです。

 静脈分枝閉塞症は一般的に予後の良い病気です。何もしなくてもだんだん良くなることが多いです。ただし、詰まる場所と規模によっては見難さが残ることもあります。また、将来的に緑内障や違う出血を起こす危険もあります。そういった点では注意深い経過観察が必要です。

 血の巡りが悪くなった部分はずっと死んだままではありません。死ぬ際に血管を新設するような信号を出し、新しい血管を誘導します。こう聞くと良いように思うかもしれませんが、あまり新しい血管が過ぎると、その新しい無秩序な血管が新しい出血の原因になったり、眼の中の水の流れを妨げて緑内障を起こすことが知られています。

 なんだか田舎の政治家がゴリ押しで道路を新設し、地方が財政破綻みたいな話ですね。

 まず大事なのが現状把握です。こういう場合、血管造影を行います。フルオロセインという造影剤を注射して、それが眼の中を行き渡る様子を連続撮影します。通常であれば、注射後数秒から10秒程度で網膜血管が枝葉の隅々まで白く光ってきます。

 まるで夜景のように奇麗です。もし血流が途絶した所があれば黒く抜けるのですぐ分かります。衛星写真で夜の地球を写したものを見たことがあるんですが、日本と韓国、中国は人家と街頭が眩く輝いていました。北朝鮮の部分だけが、国境からくっきり真っ暗でした。ちょうどあんな感じです。

 そういう部分が確認された場合、レーザー光線の治療を行うことがあります。皆さんのイメージと違い、レーザーは治すと言うより殺す機械です。死にかけた血流の悪い部分に引導を渡し、新しい血管の発生を誘導させないようにするのです。もともと見えなくなった部分を殺すので結果に違いはありませんが、やりすぎれば見難い部分を増やす事になります。

 以前は静脈分枝閉塞症の治療と言えばとにかくレーザーでした。放っといても良くなるケースが多いので、レーザーで良くなったのか、勝手に良くなったのか分からないまま、片っ端から打っていました。打つことによってかえって見える範囲を狭めたケースもあるのではないかと思います。

 今では直ぐにはレーザーを打たず、悪化傾向があったり、造影検査の結果、必要があると考えられる場合のみ慎重に行うように変わってきています。

 何はともあれ、こうしたことは日頃の予防が大事です。詰まりやすい箇所がないか、調べておくことはもちろん、高血圧、糖尿病などに留意して動脈硬化などを起こさないことです。スピードの出し過ぎは危険ですが、血流の場合は渋滞の方がもっと危険です。ドロドロの血液にならないように、特に下の血圧には気を付けて下さい。

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posted by kawagucci at 00:29| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする